いぐちゆうとの雑記ブログ

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ふと昔を思い出した   車椅子の俺には結婚は敷居が高い

大学生の頃、「この人と結婚したいな」っていう人がいたのだけど、

やっぱり自分が車椅子ユーザーなので、その人との結婚を諦めたことがあった。

迷惑をかけるかもしれない。

苦労をかけるかもしれない。

向こうの両親もきっと、健常者の方がいいに決まっている。

そういう風に色々と自分であれこれ考えてしまって、

別れることを決めてしまった。

本当は彼女のことがめっちゃ好きなくせに、

「俺よりも良い人はいくらでもいるだろうし、絶対にそっちに行ったほうがいい。別れよう。」って格好つけて言ってしまった。



だけど当時の彼女が、

「なんでそんなんで別れる必要があるん?そんなん理由になってる?」って半分怒りながら、そして半分泣きながら言ってきた。


本当に今思えばそうだったかもしれない。


いやそんなことで別れる必要があったのかと。

別れる理由になったのかなと。


多分それ以上進むことに対して、怖かったのだと思うわ。


車椅子の俺が果たして家族を支えることができるのかと。


当時の俺は車椅子ながらも、頑張って大学で教員免許を取得したり、就活して内定をもらっていた4回生だったけど、

それでも大学生のひよっこだったしな。

あとそれと今にして思えば、ちょっと真面目過ぎたのかもな。

恋愛って難しい。

真面目過ぎてもいけないし、でも真面目な部分もないと恋愛できないような気もする。

微妙な塩梅というか、バランスをとるのは本当に難しい。


結婚生活に対して責任を伴うから、半端なことはしたくないという完璧主義な部分が顔を覗かせたのだろうか。

当時の彼女は明らかに俺と結婚したがっていた。

俺も彼女との結婚を考えていたけど、

どうしても自分の頭のなかで「身体障害者」と「責任」の両方がチラついて、

めっちゃくちゃ好きだったくせに別れることを決意した。

アホだよな。本当にアホ。

自分を殴っても殴り足りない。




俺は現状、別に誰かに介護されずとも一人暮らしできているのだけど、

将来もし子どもが生まれたら大変だろうなとか考えてしまっていた。


当時の彼女は、

「きっと今後もいろんなことが起きるだろうけど、そんなん二人で乗り越えたらええやん。」って言ってくれていたのにね。


あんなに優しい言葉をくれていたのに、今思えばホンマに俺はアホやなと。

もうホンマ、後悔しまくりの人生だわ。



結婚は勢いが大事で、冷静な判断力がつくまえにしなきゃできなくなるってのは本当かもな。(若いうちの方がいい)

年齢を重ねれば重ねるほど、子どものこととか親の介護のこととか、色んなことを総合的に考慮してしまう。

だからこそ、全然歩を進めることができない。


あれやこれやと色々考えた結果、

「もう独身でもいいや!独身でも楽しいし。」ってなるのかな。



独身と既婚のそれぞれのメリットやデメリットを考えてしまい、


その両方が見えてしまうからこそ躊躇するのだろうな。


こんなことを何も考えない人の方が、案外あっさりと結婚できてしまうだろうし。


「一緒にいて楽しかったし、尊敬できるところもあった。深く考えずに勢いで結婚した。アハハ。」って笑っていた既婚者がいたけど、

でも案外これが、一番シンプルな答えだったりしてね。




おしまい。