これを最初聴いた時は、なんてネガティブな歌だと思ったが、じっくり何度も聴いているうちに、
段々と良くなってきた。
これが凄いなと思うところは、
歌詞が最初から最後まで共感出来るところだ。
ここまで共感出来る歌詞は珍しい。
だいたいどの歌も、歌詞の共感率は8割ぐらいに留まるのだけど、これは全部だ。
まるで俺の気持ちを代弁してくれているのかと思うほどだ。
もしかしたら、人間ならたいていの人が共感してしまうのかもしれない。
向こうに断られるかもしれないが、きっと秋元康とは友達になれる。なれてしまう。
偉そうなことを言って申し訳ないが、秋元康はいつも、たいていの人が共感出来ることを「言葉」を用いて、それを目に見える化したり、分かりやすいように表へと掬いとるのが上手い。(普遍性を炙り出す)
こういう作業を行うことが、作品を産み出す創造者の存在意義で役割だよなと感じる。
1人になりたいけどなりたくないとか、実感として凄い分かる。(結局はひとりを選ぶけど)
孤独を自ら選択してるくせに、孤独を避けようとする。
それはいつも矛盾に満ち溢れている。
本当に自分という人間はワガママだなと思うけど、
これももしかしたら、人間そのものがそういう風に出来ているのかもしれない。
なんてそんなことを考える。
(追伸)
頭の賢い人間は、いつでも相反する2つのことを同時に思いつき、そのなかで悶えながら生きている。
(そのせいで行動のスピードが遅くなる)
何も思いつかない単純で馬鹿の方が、行動のスピードは速いだろうし、実は気楽に人生を生きることが出来るかもしれない。
ここまで生きてきて実感としてあるのは、
考えすぎてもダメかもしれんということだ。
自分で自分の首を絞めていたり、自分の精神を無駄に消耗していたり。
ある意味馬鹿が羨ましい。
だけどやっぱり、頭の賢い方がいいw
相反する2つのことを同時に思いつくからこそ、両方のメリットとデメリットを比較することが出来るし、おまけにそれがリスクを想定することにも繋がる。
行動のスピードを取るか、それかリスクヘッジを取るか、これは難しいところだ。
相反する2つのことを同時に思いつくことが出来る人間がいたからこそ、人間の思想と社会はこうして深まり、発展していったのだろうと思うと、このようなアンビバレントも悪くない気がしている。
おしまい。