井口佑斗のブログ

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「 最強のふたり」を観た

どうも。

今日は暇だったので、自宅で「最強のふたり」を観た。



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実話に基づいた作品だそうだ。

自分自身が車椅子常用だということもあってか、ずっとこの映画に興味はあった。


だが、観れずじまいでいた。

日々生活していると、なんやかんややる事が多くあって、意外と先延ばしになってしまうものだ。


〈冒頭のあらすじ〉

事故で全身麻痺になり、首から下は動かないフィリップ。

車椅子生活を余儀なくされてはいるが、かなりの富豪である。


フィリップは介護士を雇用するために、自分の邸宅で面接を実施していた。

そこへ失業手当をもらうためにやって来た、黒人青年のドリスと出会う。

ドリスはフィリップに向かって開口一番、

「不採用のサインをくれ。」と言い出した。


「一体こいつは何言ってんだ?」とフィリップと面接官は驚いた。


明らかに場違いな発言だったけど、

就職活動をしたという履歴さえゲット出来れば、ドリスは失業手当を貰えるからだ。

逆にこれがフィリップの興味を抱かせることになり、ドリスを自分の介護士として採用することに決めたのであった。

これが最初の簡単なあらすじだが、

なぜドリスは採用されたのか。

「介護資格を持っていて、実務経験があります。」だとか、「障害者のフィリップに対して特別扱いしません。」だとか、そういうことばかり言う他の応募者に比べ、ドリスは明らかに異質な存在であった。

(特別扱いしませんと発言している時点で、もうすでに障害者を特別視している)



これはあくまでも個人的な見解だが、金持ちは希少性があったり、オンリーワンな存在を好む。

いわゆるレアな存在を、自分の手元に置いておきたいのだ。


もちろん、採用された理由は、それだけではない。


「障害者=保護されるだけの存在」とか「障害者=可哀想な人」とか、応募者たちがフィリップのことをそんな風に特別視しているのが透けて分かり、嫌気がさしていたのだろう。


綺麗事やおべんちゃら。


そんなことばかりを言う他の応募者たちとは違い、ドリスは出会った最初からフィリップのことを、

「障害者」扱いなんてしなかった。

(ただただ、失業手当が欲しかっただけ)


「障害者と健常者」という視点で関係性を捉えているのではなく、

心もあり血の通う、同じ「人間と人間」として捉えているドリス。

フィリップはそこを見抜いたのだろうし、そんなドリスの態度が、心の琴線に触れたのだろう。




また、フィリップはお金を糞ほど持っているが、身体的な自由はほとんどない。

ドリスは逆で、身体的な自由はあるが、お金をもっておらず、貧乏だ。

何かを失った者同士だからこそ、心の奥底で共鳴しあうことが出来るのかもしれない。

まるで呪いとも思えるような普段の自分の境遇から引きずり出し、新しいワクワクするような世界を見せてくれる存在。

一時でもそこに、夢や希望を与えてくれる存在。

お互いがお互いをそう思えたとき、

そこには確かに、固い絆や友情が芽生え始める。



そんな二人を見ていて、俺は切ないながらも、微笑ましい気持ちになった。





黒人と白人。

クラシックとソウル。

文学的で知性的な会話と下品だけど笑える下ネタ。



二人の生きている世界は、180度異なる。


あまりにもコントラストが多く存在するため、

思わず、計算されたコントラストを設定したのかなと思っていたが、どうやらこの映画は、事実に基づいているようである。

俺はそこに好感を持つことが出来た。


この映画がウケた、最大の理由ではないだろうか。



(追伸)


そういえば俺の友達も、俺のことを車椅子だということを忘れている時がある。


「あ、そういえば井口は、車椅子に乗っていたんや!忘れてた!ハハハ( ´∀`)」と。


俺はどうやら、「特別視」していない友人に出会えたようだ。

これは、本当にありがたいことである。

おしまい。